ホーム / コラム / 提供サービス / ホームページの最低限セキュリティ:先に入口を減らし、残りを守る

提供サービス

ホームページの最低限セキュリティ:先に入口を減らし、残りを守る

公開サイトの入口を減らしたあと、通信とサーバーとフォームを守る設定を示すアイキャッチ

公開サイトの攻撃対象を減らしたうえで、通信・サーバー・フォームを守る最低限の設定を解説します。

ホームページのセキュリティ対策は、まずセキュリティ製品の導入から考えがちです。しかし本当に優先すべきは、公開されている「入口」そのものを減らすことです。入口が少なければ、守るべき場所も自然と絞られます。

町の和菓子店を想定します。店主が月1回、季節の菓子の案内を載せます。管理画面は、パスワードを書いた紙で入っています。

先に外すのは、公開されている管理画面です。残すのは、通信の暗号化、サーバーの防御、フォームの迷惑送信対策、サーバー管理画面への二段階認証の4つです。

最低限のセキュリティは「足す」作業ではない

「セキュリティ設定」と聞くと、有料の防御ソフトを入れる作業に聞こえやすいです。SONOSVIEWが先に見るのは、公開サイトに、狙われやすい場所がいくつあるかです。

WordPress(管理画面から記事を書いて公開する仕組み)では、ログイン画面、本体、テーマ・プラグイン、データベースが、公開側に並びます。その数だけ、更新と見守りが増えます。

最低限の設定は、その列に製品を足すことではありません。列を短くしてから、残った出入口に鍵をかける作業です。考え方はセキュリティに、4つの層で書いています。減らす、守る、戻せる、見守る、です。

ログイン画面を置かない意味は、ログイン画面のないホームページに分けています。この記事は、外したあとに残す設定です。

先に外すべきは、公開されている管理画面

和菓子店の紙のパスワードは、店主が注意不足なのではありません。月1回しか開かない画面に、強いパスワードを維持するのは、現実的に難しいからです。

外すのは、訪問者が開ける場所にある管理画面です。アドレスの末尾が `/wp-admin/` になっていることが多いです。別のアドレスに変えていても、プログラムが公開側にあれば、入口は残ります。画面を隠しただけでは、足りません。

外すと、WordPress本体やプラグインの更新通知は来なくなります。お知らせや修正は、原稿を渡すか、指示に基づいて運用側が対応する形になります。HTML(ページの中身を書く記述)を、店主が書く必要はありません。

予約や会員が仕事の本体なら、管理画面を残した方が合うことがあります。その場合、最低限の設定だけでは入口は減りません。まず「残す理由」を確認してください。

持っていく文章とURLは、WordPressから乗り換えの範囲です。外したあとに、残った場所へ設定を入れます。

残して入れる設定は4つ

公開ページから管理画面を外しても、サイトはサーバーの上にあります。問い合わせフォームも残ります。そこだけを、次の4つで守ります。

設定守ることこれでは守れないこと
通信の暗号化(HTTPS)見ている人とサイトのあいだの通信ログイン画面そのもの
サーバーの防御機能明らかに不正な通信プラグイン更新そのもの
フォームの迷惑送信対策問い合わせ欄への大量送信届いた内容の真偽
サーバー管理画面の二段階認証レンタルサーバーパネルへの不正ログイン公開ページの管理画面

HTTPSは、アドレスが `https://` で始まる状態です。盗聴されにくい通信にするための設定で、管理画面を消す作業ではありません。

サーバーの防御は、レンタルサーバーが用意している機能を使います。SONOSVIEWの公開先は、基本的にエックスサーバーです。独自SSL、WAF(不正な通信を防ぐ仕組み)など、契約に含まれる機能をオンにします。製品を別に買い足す前提ではありません。バックアップの日数は、レンタルサーバーの記事に書いています。

フォームは、人が読める問い合わせを残し、同じ内容の連続送信を受けにくくします。届いた文章が事実かどうかは、店の人が見ます。

二段階認証は、レンタルサーバーの管理パネルに入るときです。パスワードに加えて、もう一つの確認を求めます。公開ページを読むお客様には、この確認は出ません。

暗号化、サーバー防御、フォーム、二段階認証の4つの設定
残った出入口だけを守ります。

設定後も残る「記録」と「稼働確認」

設定を入れた日で、作業は終わりません。ページを直したあと、前の状態へ戻せる記録と、サイトの稼働確認を残します。

記録が残っていれば、誤って公開した文言を、その場の記憶だけで探さなくて済みます。誰が、いつ、何を変えたかを追いやすくします。

稼働確認は、標準保守に含まれます。標準保守は5,500円/月〜で、月4記事までの公開、軽微な修正、変更の記録、稼働確認までです。料金では、セキュリティを考慮した運用も、この月額の中に書いています。

最低限の設定だけを切り出した料金は、別途設けていません。制作や乗り換えのときに入れ、公開後は月額の見守りに含めます。見た目をそのまま移行する費用は220,000円〜、小規模は110,000円〜です。金額は税込です。

どの形でも、リスクをゼロにはできません。サーバー、フォーム、外部のサービスは、公開後も残ります。

パソコンの対策と「絶対に安全」は別の話

この記事の設定は、公開しているホームページの話です。店のパソコン、メール、Googleアカウントは、別の入口です。

従業員1〜10人のパソコンを守る話は、低コストで守る4つの設定に分けています。パソコンに防御ソフトを入れても、公開サイトのログイン画面は残ります。逆に、サイトの管理画面を外しても、店主のパソコンのパスワードは別です。

「HTMLなら絶対に安全」とも言いません。続けるか移すかにも書いたとおり、どの構成でもリスクは残ります。減らしているのは、攻撃の対象になりやすい部品です。

最低限の設定に入る通信・サーバー・フォームと、入らないパソコンの防御・絶対に安全・予約や会員
入るのは公開サイトに残った場所です。パソコンの防御や、絶対に安全は入りません。

相談の前に:今の「入口」が分かれば十分

次の3つが分かると、最低限の設定で十分か、管理画面を残す方がよいかが分かれます。空欄があっても、確認は始められます。

  1. 今のサイトのURL
  2. 管理画面を、誰が、月に何回開いているか
  3. 予約、会員、ショップが、仕事の本体かどうか

URLを送るだけの確認は、無料診断です。公開されているページを見るだけで、制作会社やサーバー会社へこちらから連絡することはありません。

運営

作村 景理

SONOSVIEW代表。エックスサーバー勤務を経て独立し、Webサイトの制作と、公開後の保守をしています。

運営者情報

今のサイトの入口を、URLから見ます。

ログイン画面が公開されているか、通信が暗号化されているかを確認します。診断は無料です。